第三次ゴルフブーム、5年目に突入
広告掲載・日経新聞朝刊 2024.01.10
● 23年の関東圏平均相場は年間で+5.4%
● 20~23年の4年間相場上昇、累計で+21.1%
● コロナ禍を乗り越え第三次ゴルフブームを形成
● クラスアップ志向、若年層の会員権購入広がる
● 昨年末から相場反発の動き、春高の様相みせる
● 今年も緩やかな相場上昇が期待される
23年の関東圏平均相場は年間で5.4%の値上がりとなりました。コロナ禍で高まったゴルフ人気に伴って20年6月から始まった相場の上昇基調は一時的な調整局面を交えながらも3年半に及び、20~23年の4年間の関東圏平均相場は累計で+21%にのぼりました。
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行し行動が緩和された23年もゴルフ人気が衰えず、スタート予約の取りやすさやビジターと比べたプレーフィの安さなどの会員メリットの浸透が会員権の購入を助長したことが23年相場の続伸を支えました。
23年の市場では、法人の高額名門コース、個人ではゆとり層を中心とするホームコースのクラスアップに加えて、若年層へ購入の裾野が広がったのが大きな特徴です。会員権相場は9~11月の揉み合いを経て昨年末から反発に転じ、春高の様相をみせています。今年も法人や個人の安定した買いを支えに、緩やかな上昇を続けるものと予想されます。
コロナ禍で人気化したゴルフは第3次ブームに当たり、今年はブームの4年目に突入します。このブームを一過性に終わらせることなく、ゴルフ場の一段の魅力づくり、入会しやすい諸条件の見直しなど更なる環境整備により「国民・生涯スポーツ」への歩みをたどり続けることを期待したいと思います。