第3次ゴルフブーム6年目に突入
広告掲載・日経新聞朝刊 2025.01.21
● 昨年は8.6%の上昇、コロナ禍以降5年で30%の大幅高
● 300~500万円が+17.6%と突出、中堅・高額が牽引
● 低額苦戦、年会費値上げ80コース(前年26)で売り殺到
● 個人のクラスアップ需要と法人の名門回帰が定着
● 今なお買い先行、一進一退ながら緩やかな上昇保つ
コロナ禍を契機とした第3次ゴルフブームは今年で6年目に突入しました。ブーム下で高まった会員志向は根強く、昨年の関東平均相場は年間8.6%の高い伸びを見せました。20年以降5年連続のプラスで累計30%の大幅高となりました。
価格帯では中堅・高額価格帯が相場を牽引しました。とくに300万~500万円未満が+17.6%と突出しています。個人のクラスアップ需要と法人の名門回帰は定着しつつあると言えます。一方、150万円未満の低額価格帯は苦戦。昨年は年会費を値上げするコースが相次ぎ、低額コースを中心に一時、個人の売りが殺到しました。それでも全体としては1年を通じて買い先行の活発な市場が展開されました。
今年は年初から多数の買い注文を受注しており、順調なスタートを切りました。ただし、第2トランプ政権の発足よる米中対立の懸念など世界経済は不透明。警戒感から、法人を中心に動きが慎重になる懸念も浮上しています。
今年もすでに50コースが年会費値上げを打ち出しています。地方・低価格帯の処分増が見込まれますが、都内立地などの中堅・高額価格帯が全体相場を牽引し、緩やかな上昇基調が続くとみられます。