コロナ感染拡大の影響受けながらも相場は値上がり
日経新聞掲載 2021.01.05
●昨年の平均相場は6月以降上向き、年間でプラスに転換
1~5月▲1.6%、6~12月+1.9%で年初比+0.3%
●個人需要は年間を通して活発、法人需要は10月以降回復
個人の買い注文は19年比3割超の増加で相場下支え
● 個人は予算を増やしクラスアップ、リゾートコース入会も
● 21年の課題は入会条件緩和と名変諸費用減額
昨年1年間を通じた関東圏平均相場は0.3%の値上がりとなりました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い法人需要が鈍く1~5月は▲1.6%でしたが6月以降は復調。とくに10月からの法人需要の回復もあって11月から騰勢が強まり6~12月は+1.9%で、年間で0.3%の値上がりと盛り返しました。
昨年は年間を通して個人需要が活発で、当社が受けた個人の買い注文は19年に比べて34%増加し、相場を下支えしました。個人の買いは予算を上積みしてのクラスアップや都心に近いお手頃コース、ワーケーション等で需要が生まれたリゾートコースなどが目立ちました。また、入会条件の緩和や名変料の減額も人気の条件で、21年は入会しやすい施策が大きな課題となりそうです。
一方、ゴルフは3密にならない安心して楽しめる屋外スポーツという認識から人気化して入場者数が増加、8月以降、名門や中堅コースでは平日でも予約が取りにくいほどの賑わいです。男女の若年層の入場も増えており、幅広い世代のゴルフニーズに応えるのも課題です。