高水準保つゴルフ人気 ～スポーツ庁調査より～
日経新聞掲載 2020.06.09
●ゴルフ参加率は伸び悩むも参加希望率は連続上昇
●男子全体の参加希望率は横ばいだが
中高年（40代・50代・70代）で伸びる
●女性の参加希望率は幅広い世代で伸び、全体で0.3ポイント上昇
10代の伸び率顕著、40代、20代と続く
●黄金世代の活躍、渋野フィーバーが女性のゴルフ熱高める
●“withコロナ”時代、再度注目浴びる屋外スポーツゴルフ
ゴルフ（コースでのラウンド）希望が高水準を保っています。スポーツ庁の令和元年度の「スポーツの実施状況等に関する世論調査」（18～79歳の男女を対象とするインターネット調査：昨年11～12月実施/回答数2万件）によると、前回調査で大きく上昇（＋1.5ポイント）したゴルフの過去1年間の実施率は伸び悩み（12.5％で▲0.2ポイント）がみられましたが、「始めてみたい運動やスポーツ」の項目でゴルフの参加希望率は総数で4.1％と前回調査を0.1ポイント上回り、直近の3回調査で連続して上昇しました。
男女別の参加希望率は男性こそ6.1％で横ばいでしたが、女性は2.2％で0.3ポイント増えました。男性では10代・20代・30代・60代でマイナスとなりましたが、40代0.6ポイント増、50代1.1ポイント増、70代0.9ポイント増と中高年の伸びが目立ちました。ただし、マイナスとなった世代でも前回調査で3.3ポイントの上昇をみた20代は8.4％（前回8.8％）で高水準を維持し、将来のゴルフ人口を支える柱として期待できそうです。
一方、女性では30代（横ばい）と50代（微減）を除く幅広い世代で上昇しました。10代（18～19歳）が1.7ポイント増、20代が0.3ポイント増、40代が0.5ポイント増となったほか、60代、70代も共に0.2ポイントの増加でした。渋野日向子をはじめとする若手黄金世代の活躍が女性のゴルフ熱を高めているようです。
次回調査では新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受ける可能性がありますが、ゴルフは屋外を舞台とするため安心して楽しめるスポーツとしての認識が高まり、“withコロナ”の時代に適したスポーツとして注目を浴びています。
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