反転ムード高まる1月相場
日経新聞掲載 2020.02.04
〇年明けから買いの相談・注文が殺到
〇1月の買い注文は売りの1.25倍の水準
〇個人の買い注文増加し、下旬には法人も
〇昨年からの売り注文は残っているものの
お手頃価格帯が先行して反発
〇経済先行きに明るさ見え始め底離れ間近
ただ新型肺炎の経済に与える影響が懸念材料
今年は年明け早々、会員権の購入に向けた銘柄相談や買い注文が殺到しました。当初は個人の相談・注文が多かったものの、1月の下旬に入り法人の動きが活発になりました。消費税増税の影響で売り注文が膨らんだ昨年秋~年末の状況と一変、新たな売りが減少するとともに買い注文が増加し、1月は買い注文が売りの1.25倍に達しました。
盛り上がりをみせる個人需要を背景に70万円以上及び70万円未満のお手頃価格帯ではいち早く値上がりに転じています。しかしながら、市場には高額及び中堅銘柄を中心に依然として昨年からの売り物が残っていることから、中堅価格帯の回復力が鈍く月間の平均相場は▲0.1%と横ばい圏に止まりました。
今後、相場への影響力の強い法人の需要が本格化すれば、相場の反転が確実なものになります。米中貿易摩擦の緩和など経済の先行きに明るさが見え始め法人需要への期待で、相場の反転ムードが高まってきています。ただ、中国発の新型肺炎が経済に悪影響を与えないよう祈るばかりです。