明暗分かれる19年の地区別相場
WEB掲載 2019.12.17
〇年初比値上がり2地区(山梨・群馬)、値下がり7地区
〇山梨はコース数少なくメイプルポイントの値上がりが牽引
群馬は低額の横這いコース多く一部の値上がりが寄与
〇その他の地域では高額コースの需要が弱く軒並みマイナス
〇値下がり幅の大きい神奈川・埼玉は高い入会諸費用、
さらに埼玉は入会条件の厳しさ響く
〇値下がり幅小さい東京は消費増税後の11月に年初割れ
19年の関東圏の主要地区別相場は明暗が分かれる状態で推移しました。1都8県の状況は12月1週現在、年初に比べて値上がりが2地区(山梨、群馬)、値下がりが7地区(東京、千葉、静岡、茨城、栃木、神奈川、埼玉)となっています。
最も値上がり率(7.04%)が高かったのは山梨で、コース数が少ない中で地域を代表する人気コースのメイプルポイントの値上がり(20.9%)がけん引しました。僅かながらも値上がり(0.88%)となった群馬は低額の横ばいコースが多く、一部のコースの値上がりが平均価格を押し上げました。
一方で法人の接待用に適した名門や中堅の優良コースが多い東京や神奈川、埼玉、千葉などの都心近接地区は軒並み値下がりを余儀なくされました。世界経済の先行き不透明感を背景とする法人需要の伸び悩みが響きました。中でも値下がり幅の大きい神奈川・埼玉は入会諸費用が高く、しかも埼玉は入会条件の厳しい名門コースがみられることが響いています。また、静岡や栃木は遠隔イメージが響きました。なお東京は消費税増税後の11月に初めて年初割れとなりましたがマイナス幅は比較的少ない状況です。同じく消費税増税前は年初比プラスだった千葉は、11、12月にマイナス幅が拡大してしまいました。