今年上期は71コースが値上がり
日経新聞掲載 2019.07.02
〇今年上期の関東圏平均相場は0.4%の値上がり
〇値上がりコース13%、横ばい70%、値下がり16%
〇アクセスに恵まれた都心近郊コースの値上がり目立つ
〇名門では入会条件緩和の相模原の伸びが脚光浴びる
〇中堅・お手頃ではリゾートコースにも根強い人気
〇入会の条件緩和・諸費用軽減が相場の底上げ促す
今年上期(1~6月)の関東圏会員権の平均相場は0.4%の値上がりとなりました。コース別の騰落状況は、値上がりが71コース、横ばいが379コース、値下がりが88コースで、その割合はそれぞれ13%、70%、16%となっています。
各価格帯の総コース数に占める値上がりコースの割合は高額・中堅・お手頃上位で高くなっているのが特徴で、1000万円以上が38%、300万円以上が30%を数え、500万円以上と70万円以上も20%前後となっています。法人や個人のエグゼクティブ層の安定した買いに加え、会員志向を強める一般的な個人層の良質なコースへのシフトが確認されます。
個別コースの動向に目を移すと総じて都心近郊のアクセスに恵まれたコースの値上がりが目立ちます。名門では入会条件の緩和を断行した相模原が人気を集めて大幅に値上がりしたことが特筆されるほか、中堅・お手頃では大浅間、河口湖はじめとするリゾートコースや女性に人気のサンヒルズの値上がりも注目されます。
ゴルフ場の利用者数が増え、個人の会員志向が高まるなどゴルフや会員権を取り巻く環境は好転していますが、入会しやすい環境づくりが更なる会員権相場の底上げを促すものと思われます。名門コースをはじめとする厳しい入会条件の緩和と、同一法人内を含む高い名変料など入会諸費用の軽減が喫緊の課題といえましょう。