売り注文膨らむ10月市場
WEB 掲載 2018.11.27
○10月相場は高原状態維持するも売り注文が
初めて買いを上回る
◯1000万円以上と70万円以上を除く価格帯で
売りが増加
◯売り全体の64%を70万円未満が占める
○年会費の負担を避ける処分や権利放棄が目立つ
10月の会員相場は9月に続いて高原状態を保ちましたが、メンバー志向の根強い買いを上回る売りが発生しました。このため今年初めて僅かですが売りが先行する状態(売り52%、買い48%)で推移しました。
価格帯別にみると、1000万円以上と70万円以上を除く大半の価格帯(名変料等除く)で売りが大きく増加しました。とくに70万円未満が大きく増加し、売り注文全体の64%を占めました。
売りが増加した要因は、年会費の徴収期を控えて年会費の負担を避けるために処分する動きが広がったためです。加えて、市場で買い手が付かず売却できない会員権については権利放棄による対処も目立ち、月間で30件を超える状態です。
11月も年会費の負担を避ける処分が増え多くの売物が市場に出回ると予想されます。春のシーズンに向けた良質銘柄を購入するチャンスといえましょう。