再生情報
2015/07/17
昭和37年開場の「瀬野川カンツリー倶楽部」は、平成27年度から”間接株主会員制”に移行した。
同CCは安芸観光ゴルフ㈱の経営で、設立当初は株主が会員となり、その後に”預託金”で会員を募集。株主会員(3株で1口)は207名、預託金会員は1110名が在籍し、預託金総額は6億2680万円となっている。これまで、同CCでは、預託金返還請求には出来る限り応じてきたが、資金繰りや公平性を保つ必要から、今回「一般社団法人瀬野川カンツリー倶楽部」を設立し活動を開始した。
移行手続は、預託金会員は預託金の半額またはそれ以上を社団法人に基金として拠出して社員となり、株主会員は株式を拠出(1株1円で3株3円)して社員となり、プレー権を保持する。社団法人は最終的に安芸観光ゴルフ㈱の全株式を保有するとともに、会員の預託金総額の過半数を保有することになる。これにより、会員は社団法人を通じて同CCの経営・運営の主導権を握る。
さらに制度・規則等も変更。
1.基金に拠出していない預託金の残額部分は、退会希望者に年1回、建艦償還原資の範囲内で償還(減資を超過した場合は抽選)。
2.同CCの規則を全面改正し、譲渡や名変時に預託金の永久債化。
3.不同意の会員の預託金据置期間は20年。
同CCの提案に対しては、会員の多くが賛同。平成27年7月2日に開かれた社団法人の臨時社員総会時点では、預託金会員の同意率は95.6%、株主会員88.9%になっていると報告。名義書換も早々に再開する予定。