12月相場、再上昇に転じる
WEB掲載 2024.01.16
● 平均相場は0.5%値上がりし、年初比は+5.4%へ
● 秋市場の揉み合いから一転、値上がり幅広がる
● 高額・中堅の需給状態が買い先行へ大幅に改善
● 高額:磯子・横浜・鷹之台、中堅:立川国際・長竹・
鎌ヶ谷、リゾート:箱根・河口湖等の値上がり目立つ
● ゴルフシーズンに向けた“春高”への予感が膨らむ
12月相場が再上昇に転じました。関東圏平均相場は月間で0.5%値上がりし、年初比では+5.4%となりました。9~11月の揉み合い状態(▲0.1~+0.1%)を脱し、値上がり幅が広がりました。
12月の需給状況は売買拮抗の状態ですが、処分が減少したことが寄与しました。会員数が多く個人の会員比率が高いお手頃価格帯では依然として買いが伸びず売りが先行する状態にとどまったものの、高額や中堅価格帯では買いが先行しました。500万円以上は売買拮抗ですが、売りに対する買い倍率は1000万円以上が1.5倍、300万円以上が1.3倍、150万円以上が1.6倍を数えます。
このため1000万円以上が0.8%、300万円以上が0.5%値上がりし、平均相場の値上がり幅の拡大を牽引しました。1000万円以上の高額では磯子、レイクウッド、横浜、厚木国際、鷹之台、300万円以上の中堅では立川国際、長竹、石坂、鎌ヶ谷などの値上がりが目立ちました。
また暖冬予報からか、箱根、河口湖、富士レイクなど高額名門を含むリゾートコースの値上がりがみられたのも特徴です。
例年、売り物の漸減とともに年明けからゴルフシーズンの再来に向けて相場の“春高”が演じられますが、今年も春高の予感が膨らんできました。