今年の前半相場は法人需要が牽引
WEB掲載 2018.07.10
●売りを上回る旺盛な買い映し前半相場1.7%の値上がり。
●業績好調な法人の名門コース需要で高額価格帯上伸。
●300万円以上はエグゼクティブ層の買い加わり高い伸び率。
●70万円以上・150万円以上は年会費負担で売り多く苦戦。
●70万円未満は根強い個人需要集めて順調な伸び。
●総会明け法人の買い再開、高額価格帯が支える展開続く。
今年前半(1~6月)の関東圏平均相場は1.7%の値上がりと順調に推移しました。処分を上回る旺盛な買い注文(買いが売りの1.13倍)に支えられ、昨年1年間の値上がり幅(0.9%)を大きく超える状態になっています。
とくに目立ったのが、昨年に続き好業績を背景とする法人の活発な買いです。このため名門や準名門コースが買い需要を集めて高額価格帯が伸び、全体相場を押し上げました。中でも名変料を除く300万円以上は、個人のエグゼクティブ層の買いも加わり大幅に続伸しました。
一方、70~80万円(名変料含め約150万円)が上限となる個人の予算を超える70万円以上や150万円以上の価格帯は年会費負担を避ける処分もあって振るいませんでしたが、最も注文の多い70万円未満は根強い買いがみられ3.3%の値上がりとなりました。
直近では6月下旬の株主総会を終えた法人の買いが再開しており、当面、上位価格帯の伸びが見込まれるなど安定した相場展開が予想されます。