関東ではプレーも近場志向
WEB掲載 2017.11.28
● 平成28年度の全国ゴルフ場の延べ入場者数が2.3%の減少。
● 最大の要因は地震や豪雪、台風など自然災害の影響。
● 減少幅大きい島根、熊本、北海道、鳥取。
● 増加は東京、埼玉、千葉、石川、福井。
● 関東では神奈川、茨城、栃木、群馬が減少。会員権需要の近場志向が利用状況の明暗に表われる。
日本ゴルフ場経営者協会の調査によると、平成28年度(28年3月~29年2月)の全国ゴルフ場の延べ入場者数は8574.4万人で、前年度に比べて2.3%の減少(約201万人)となりました。東日本大震災の翌年度から回復を続けてきた入場者数が足踏み状態となりましたが、その最大の要因は地震や豪雪、台風など自然災害の影響を受けたことです。全国47都道府県中42地区で減少となっていますが、とくに島根(▲18.69%)、熊本(▲16.02%)、北海道(▲9.73%)、鳥取(▲9.63%)の減少幅が大きいのが象徴的です。
一方で、増加したのは東京をはじめ埼玉、千葉、石川、福井の5地区に止まりました。関東地方に限ると、神奈川、茨城、栃木、群馬が減少となり、3地区が増加、4地区が減少と明暗を分けました。プレーフィが高めの神奈川を除くと、近場「明」、遠隔「暗」となり、会員権需要の近場志向が入場者数にも表れているようです。