会員権相場回復の鍵は法人需要
日経新聞掲載 2017.04.18
● 相場性商品の中でゴルフ会員権の割安感際立つ。
● 反発の株価、回復歩調の地価に対し独歩安状態。
● 一定量の買いはあるが高齢者の処分多く下値圧力。
● 2000年末を100とする今年3月末の指数は35。
● 入会条件の緩和・入会諸費用の軽減が喫緊の課題。
会員権相場は昨年の11月を底に反発に転じました。今年の3月はやや伸び悩みましたが、4ヶ月間で1.5%の値上がりとなりました。とはいえ、会員権相場は依然として低い水準にあります。
2000年末を100とする指数でみると、この間、何度か一時的な反発はありましたが、今年の3月末では35に止まっています。反発が著しい株価や回復基調にある地価と比べて大幅に低く、割安感が際立っています。会員権の独歩安といっても過言ではない状態です。会員権に対する根強い買い需要はありますが、法人や高齢者の処分の増加が市場を圧迫しています。
名変料など入会諸費用の値下げや入会条件の緩和、魅力あるクラブづくりなど抜本的な改善による入会促進が急がれます。