マイナス広がる7~9月相場
日経新聞掲載 2016.10.04
今年の7~9月の会員権相場は▲3.3%と大きく落ち込みました。夏枯れ状態となった7~8月に続き、9月は▲1.8%となり7月以降の3カ月間では最大のマイナスを余儀なくされました。このため、9月末時点の年初比は▲4.7%となっています。
9月はとくに500万円を超える高額コースの売り物が多く、全体の足を引っ張りました。法人の継続的な見直し処分に加えて、高齢者の売りが極端に増えているためです。高齢者に関しては、家族に引き受け手がいないことや値上がりする年会費の負担を嫌って処分するケースが目立ちます。また、上期の相場を下支えしてきた中堅、低額も失速状態を免れませんでした。現在の平均相場はアベノミクス前の低水準に戻っており、入会者希望者にとってはチャンスが広がってきたと言えるのではないでしょうか。