際立つ東京の落ち込み
日経新聞掲載 2016.09.13
今年の会員権市場では夏相場の落ち込みが目立ちました。平均相場は7~8月の2ヶ月で▲1.6%と上期分(▲1.5%)に匹敵する値下がりとなりました。高齢者による高額コースの処分に加え、今年は法人の入会が減少していることが響きました。
表は、地区別の相場指数推移です。高額コースの相場状況が各地区の相場にも反映されています。経営が安定しているコースが多い静岡は健闘していますが、同じ遠隔地でも栃木は下がり幅が大きく、高額コースの多い神奈川・埼玉・東京は総じて苦戦を強いられています。中でも近距離でありながら、東京の落ち込みが大きく、8ヶ月間で10ポイント近いマイナスとなっています。
相場下落の要因となっている入会諸費用、特に高額な名変料などのあり方についての検討と対処が必要と言えましょう。