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ウィークリー情報

第3次ゴルフブーム、相場を約1.5倍に引き上げ

WEB掲載 2024.11.26

● ブーム前の19年末比値上がりは過半数の255コース
  値下がりは56コース(全体の12%)と僅か
● 値上がり額トップはレイクウッド、相場は1.7倍に上昇
● 値上がり率では日光(11倍)、青梅 ・ 河口湖(9倍)、
  箱根(8倍)、富士レイク(7倍)などが上位
● ブーム5年目、年会費値上げで売り多く調整局面も

 20年の新型コロナウイルスの感染拡大に伴って生じたゴルフブームにより、会員権価格が大きく値上がりしました。ブームでスタートの予約が取りにくくなったコースが増えたことから、予約枠が確保されている会員志向が高まったことに起因します。

 別表はパンデミック前の20年初と24年10月末の会員権価格を比較したものです。過半数の255コースが値上がりしていますが、中堅と高額価格帯では値上がりしたコース数が群を抜いて多い結果となりました。値上がり率は、低額価格帯ほど高い数値が出る傾向にありますが、300~500万円未満の価格帯が平均を大きく上回り1.9倍に迫る勢いです。

 個別銘柄で見ていくと、値上がり額のトップは法人専用コースの「レイクウッドGC」です。金額にして1150万円上昇(19年末:1650万円⇒20年10月末:2800万円)、値上がり率は1.7倍に及びます。

 また、一部のコースは表に記載されていませんが値上がり率で見ると、10倍を超える値上がりとなった日光(19年末:35万円⇒24年10月末:370万円)を筆頭に、青梅(20万円⇒180万円)、河口湖(12万円⇒105万円)、箱根(55万円⇒450万円)、富士レイクサイド(18万円⇒125万円)が大幅な値上がり率となりました。

 法人需要が回復した事で名門回帰が定着するとともに、会員を重視した運営を行う、より質が高いコースへのクラスアップ志向が個人に広がっていることが中堅・高額コースの値上がりを牽引しました。また、立地条件の良いリゾートコース需要が盛り上がった事も、相場上昇の要因の一つといえるでしょう。

 一方、ここ1~2年で入会諸費用や年会費を値上げするゴルフ場が目立ち、更新を迎える年末に向けお手頃価格帯のコースを中心に売りが多くなっています。値上がり基調だった相場が一時的には調整局面を迎える可能性もあり、今後の動向を注視したいところです。

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