9月相場上伸だが変化の兆候も
広告掲載・日経新聞朝刊 2024.10.01
● 9月は+0.5%、8月+0.3%と続伸、年初比+7.3%
● 総額300万円以上+1.4%、500万円以上+1.3%と
根強い準名門~優良中堅コース需要が市場を牽引
● ただし、9~10月は年会費負担などから例年売りが
増加、当面は相場の下振れが予想される
● 売り物の増加で優良コース物色の好機
会員権相場の上昇基調が続いています。9月の関東圏平均相場は0.5%の値上がりで、9カ月続伸して年初比は+7.3%へ上伸しました。また、連日のように猛暑に見舞われたものの、7~9月の夏相場は1.8%の値上がりとなっています。
価格帯別の9月相場は300万円以上の中堅上位と500万円以上の高額価格帯が平均相場の続伸を牽引しました。根強い法人の準名門及び優良コース需要や個人のクラスアップ需要を映して300万円以上が+1.4%、500万円以上が+1.3%という高い伸びをみせました。500万円以上では八王子、多摩、平塚富士見、飯能、総武、浜野、茨城、300万円以上では鳩山、ザCCジャパン、立野クラシック、中山などの値上がりが目立ちました。
順調な歩みを続ける会員権相場ですが、変化の予兆も現れ始めています。個人では新年度からの年会費の値上げによる費用負担を避ける処分、新任役員用の手配を終えた法人では不要になったコースの処分が増えました。
過去のゴルフ人気で相場が過熱気味の銘柄については、個人の様子見もみられます。買いが伸び悩む中で売りが先行する状態になり、週を追って値下がりする価格帯が散見されるようになってきました。
例年、秋にみられる商況ですが、当面は処分の増加で相場は調整局面を迎える可能性もありそうです。ただし、年末以降再上昇に転じる相場のサイクルを勘案すると、当面の調整局面は絶好の買い場になるといえそうです。