“近場志向”が明瞭な関東圏地区別相場
広告掲載・日経新聞朝刊 2024.06.18
● 首都圏では東京・神奈川が上昇率のトップ2。この地域は
アクセスの良い名門・高額コースが多く、法人需要で人気
● 近場の埼玉は入会条件の厳しさが相場上昇を抑える
千葉は昨年の値上がりの反動減で小康状態
● 群馬は下仁田 ( 東武鉄道 )、軽井沢高原が上昇し貢献
● 山梨は富士レイクサイドの名変料キャンペーン終了の反動
★5月は買い注文数が近年で最高水準、活発な市場が展開
5月の平均相場は+0.7%、年初比では+5.1%、値上がりは5ヶ月続く
関東圏の地区別相場は立地イメージや域内高額・人気銘柄の騰落が明暗を分けているのが大きな特徴です。
今年1~5月の相場騰落をみると、東京を中心とする1都3県からなる首都圏では、より近場イメージのある東京と神奈川が上昇率トップ2となっています。全コースに占める値上がりコースの割合が東京67%、神奈川60%と6割以上となったことが高い伸びにつながりました。
これに対して、埼玉・千葉は伸び悩みが目立っています。値上がりコースの比率が埼玉33%、千葉28%みられたものの、値下がりコースの比率が昨年大きく上伸した名門の反動減を含めて埼玉17%、千葉21%にのぼったことが響きました。
一方、遠隔イメージのある地区では群馬が10%を超える値上がりとなりました。値下がりコースがなく域内の高額2コース(下仁田、軽井沢高原)の値上がりが寄与しました。この群馬を“明”とすると山梨が“暗”となっています。山梨はこれまでリゾートコースブームを映して高い伸びをみせてきましたが、富士レイクサイドの諸費用軽減措置の終了による反動減や域内最高額コースの値下がりから年初を下回る状態に甘んじています。