上昇基調揺るがない7月相場
日経新聞掲載 2022.08.02
● 7月は+1.2%で6月に続き月間最高水準の伸び
● コロナ禍の中、20年6月以降2年余に及ぶ上昇相場続く
● 1000万円以上の高額や中堅の伸びが牽引
● 会員志向高まり、特にゴールデンウィーク後入会活発
● 行き過ぎ相場もあるが法人・個人ともに買いが上回る
● 長いリタイヤ後を見据え長期スパンの入会相談目立つ
7月の会員権相場も上昇基調に揺るぎがありません。月間の関東圏平均相場は+1.2%で、2022年の中で6月に続き月間最高水準の値上がりとなりました。相場の上昇基調は、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった20年の6月以来25カ月になります。
7月相場は高額と中堅価格帯が牽引しました。とくに、1000万円以上が+1.6%と最も高い伸びをみせました。コロナ禍のゴルフ人気で会員志向が高まりを見せ、特に5月のゴールデンウィーク明け以降は入会需要が活発です。法人・個人ともに買い注文が売りを上回り、法人による接待に適した高額名門コース需要や、個人層のホームコースのクラスアップ需要の根強さが寄与しました。
買いの中心である個人の一部には値上がりを続ける会員権相場を前に購買力がついていけない状況もみられますが、今後は予算に見合った自分に相応しいコースをじっくり選ぶ動きが強まると思われます。
人生100年時代を迎え、キャリアの長いゴルファーからは20年先のスパンを見据えて生涯持っていたいホームコース選びの相談が活発となっております。こうした需要動向が当面の会員権相場を支えていくのではないでしょうか。