第3四半期も続伸をキープ
WEB掲載 2021.10.12
● 7~9月は+3.5%で年初比は%7.5%まで上伸
● 中堅・高額が牽引。300万円以上+8.7%、
500万円以上+7.2%、次いで150万円以上+4.2
● 買い注文の伸び欠くが売りを上回る需給状態
● 今後は法人の見直しや年会費負担をさける処分
から相場一服も
● 売り物が増え優良コース購入のチャンスも
今年の夏相場は続伸基調で推移しました。7~9月の3か月間の平均相場は3.5%値上がりし9月末時点の年初比が7.5%まで上伸するなど、相場が一服する例年とは異なる展開となりました。新型コロナの感染拡大、緊急事態宣言対象地域の拡大、期間の延長など閉塞感が晴れない環境下で、買い注文が伸びを欠く中にあっても買いが売りを上回る需給状況で推移したことが相場の上昇を支えました。
名変諸費用を含む価格帯では500万円以上(+7.2%)と300万円以上(+8.7%)の伸びが牽引し、次いで150万円以上(+4.2%)も堅調に推移しました。500万円以上では多摩、狭山、袖ケ浦(共)、浜野、茨城、龍ヶ崎、300万円以上では東京国際、レインボー、日高、高坂、藤ヶ谷、南総などの値上がりが目立ちました。ただし、年初からの相場上昇を映して高齢者などスリーピング会員の処分が増え始め、9月にはお手頃価格帯がマイナスになる局面も現れました。
今後は会計年度の下期を迎えた法人の保有コースの見直しに伴う処分や、新年度から年会費の値上げに踏み切るコースの処分など売りが膨らむ可能性があり、相場が一服する局面も想定されます。買い手側からみれば、優良コースを含む売り物が市場に放出されることで良質コースを求めるチャンスが広がるといっていいでしょう。