グレードに比例するゴルフ場の年会費
WEB掲載 2021.09.14
● 関東圏全体の平均は4.2万、5年間で13.5%の上昇
● 1000万・500万以上含む高額名門:10万円超
500万・250万以上含む準名門、中堅上位:7~8万円
100~250万:5万円、100万以下:3~4万円が中心
● 最高:小金井33万、安値:磯子1.4万、本厚木2.2万
● 年会費の値上げは処分が増え相場の低下につながる
ゴルフ場の年会費はゴルフ場のグレードが上がるほど高くなる傾向がみられます。会員を重視するゴルフ場ではビジターの入場を制限する分、年会費を高めに設定して収支のバランスを図るなど、ゴルフ場の運営方針によって設定額が異なります。また、自然災害の復旧やコースのグレードの維持・向上のための改修・改造を機に値上げされるケースもみられます。
ゴルファーにとって年会費は入会後のランニングコストに大きくかかわるため、会員権購入時の重要な検証ポイントの一つにもなっています。
今年9月時点で関東圏会員制ゴルフ場の年会費は平均4.2万円です。価格帯別では入会総額が上がるほど高く設定される傾向があり、1000万円以上が11.0万円、500万円以上が6.9万円、250万円以上が6.5万円、100万円以上が4.2万円、100万円未満が3.3万円となっています。
下表は関東圏の主なコースを価格帯・年会費別に分類した一覧表です。同じ価格帯でもコースごとに年会費の設定は大きく異なりますが、中堅価格帯である250万円以上のボリュームゾーンは4.0~6.6万円で価格帯が上がるほど高く下がるほど低い設定が目立つようになります。とくに名門コースでは10万円以上の設定が目立ちます。こうした中で名門の磯子、本厚木、中堅の南総など年会費の安いコースは、買い得感から個人の注目が集まっています。
年会費は近年、値上がり傾向にあり、過去5年間で関東圏の平均は13.5%上昇しています。今後も様々な要因から値上げに進むコースがあると思われますが年会費の値上げは相場の低下につながる傾向があることを留意する必要があります。