1月相場も高水準な伸び
日経新聞掲載 2021.02.02
●1月の平均相場は0.9%の値上がり(関東圏527銘柄)
●昨年11月以降、13週連続で上昇、品薄銘柄も目立つ
●昨年から続く個人の旺盛な買いが市場を牽引
●買い注文、売りの1.7倍にのぼる
高齢者の仲間同士や夫婦での購入が目立つ
●法人の動きは本格化前だが名門コースを物色
1月の会員権相場は大幅に続伸し、'21年相場は順調に滑り出しました。1月の関東圏平均相場は0.9%値上がりし、昨年の11月(+0.7%)、12月(+0.7%)を超える高水準な伸びをみせました。これにより、週間ベースの平均相場の値上がりは11月1週~1月5週まで13週連続となっています。
3密を避けることができるゴルフ人気の高まりによってビジター予約が取りにくい現状を映して個人の会員志向が高まっています。その一方で、年会費の切り替え等によって昨年末までに不要コースの売却が一巡したため、買い注文は売りの1.7倍にのぼりました。府中・厚木国際・浜野・茨城等、年初から品薄状態が続いている銘柄も少なくありません。
1月市場の主役は昨年から旺盛な買いが続く個人です。とくに中高年の仲間同士や夫婦での購入が目立ちます。また、求めやすいお手頃コースが中心ですが、ワンランク上の中堅コースや一部高額コースにまで伸びています。
一方、法人の動きは本格化する前ながら名門コースの物色もみられ、東京よみうり、多摩、磯子、レイクウッド、横浜、麻倉、袖ケ浦、大利根、茨城、筑波など高額コースの値上がりが高額価格帯の上昇をもたらしました。