'20年の特徴は、条件緩和・リゾート・会員志向高まる
日経新聞掲載 2021.01.19
●入会条件緩和・費用改定等により法人需要回復。トップ
に府中、次いでよみうりG、磯子が2位にランクイン
●名変料半額キャンペーン等が入会を促進
富士レイク、富士小山、葉山国際等
●働き方の変化でリゾートコースに注目集まる
山梨の河口湖、長野の大浅間、栃木の名コース・日光等
●コロナ禍で個人のホームコース需要高まった1年
昨年はコロナ禍の中にあっても安心して楽しめる屋外スポーツとしてゴルフが人気を集め、ゴルフ場は多くの入場者で賑わいました。こうした潮流を背景に会員権市場でも個人の会員権購入が活発で、秋以降は法人の購入も回復してきました。
下表は、昨年の値上がり上位コース(19年末と20年末時点の相場比較)です。特徴的な傾向は、値上がり額では法人需要の回復を映して名門コースが上位を占めたことです。中でも、入会条件を緩和した府中がトップで相模原、大利根がトップ10にランクインし、法人専用のよみうりGと磯子が第2位に入りました。磯子については、入会条件のハードルの低さや年会費の安さなどが評価されました。
また、名変料を値下げしたコースが人気化したことも特筆されます。名変料の半額キャンペーンを実施した富士レイク、富士小山、葉山国際は値上がり額、値上がり率の双方でトップ20にランクインしました。
さらに、新型コロナ禍でのワーケンションなど働き方の変化によって山梨の河口湖や軽井沢の大浅間、日光や箱根(値上がり率35位)などリゾートコースに人気が集まり、個人のホームコース需要(会員志向)の高まりから求めやすいお手頃コースが値上がり率の上位を占めました。