新型コロナ禍でゴルフの評価高まる ゴルフアーカイブ2020
WEB掲載 2020.12.15
● 消毒・3密防止はじめゴルフ場は感染防止に腐心
● 8月以降、ゴルフ場入場者数が急速に増加
● ゴルフは3密にならない安心できるスポーツとして人気
● 個人の買い旺盛で相場を下支え、法人の買い動き出す
● クラスアップ、リゾートなど個人の買いは前年比33%増
● スポーツ庁調査:ゴルフ参加希望率が3調査連続で上昇
● ミレニアム世代の台頭で女子プロツアー人気うなぎのぼり
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、東京五輪も延期を余儀なくされた2020年。そんなコロナ禍の中にあって、ゴルフはむしろ評価を高めたと言って良いのではないでしょうか。
感染拡大が始まった当初こそ県境をまたぐ移動の自粛や世界経済の不透明感などによる法人需要の鈍化などから、ゴルフ場入場者数や会員権相場は厳しい状態に直面しましたが、緊急事態宣言解除を機に反転、6月以降は徐々に活気を取り戻しました。
各ゴルフ場によるさまざまな感染防止対策に加えて、ゴルフが3密にならない安心して楽しめる屋外スポーツとして評価されるに従いゴルフ場入場者数も増加、8月以降、名門や中堅コースでは平日でも予約が難しいほどの賑わいをみせました。
会員権市場においては、予算上乗せのクラスアップやワーケーションで地方移住に伴うリゾートコース需要など旺盛な個人需要が相場を下支えしました。高齢者の売りこそ目立ちましたが買い注文数は前年比33%増加、加えて10月以降は法人買いの復調も相まって、バブル期を彷彿とさせる買いが集まっています。
こうしたゴルフへの評価の高まりは、スポーツ庁調査の結果にみられるゴルフ熱の上昇からもうかがえます。また、コロナ禍で試合数は減少したものの華やかな若手プロの活躍によって女子プロツアーの人気がうなぎのぼりになっていることも、ゴルフへの評価に良い影響をもたらしているのではないでしょうか。