8月相場は足踏みを経て上昇の兆し
WEB掲載 2020.09.08
〇平均相場は月間▲0.1%だが
月後半に好転し第4週は全価格帯が上昇
〇苦戦の1000万円以上も再上昇に転じる
〇際立つ150万円以内の「お手頃」の伸び
個人の旺盛な買いが下支え
〇コロナ禍でも買い注文が安定的に増加
8月相場は初旬こそ足踏み状態でしたが後半から好転し、第4週にはすべての価格帯が値上がりしました。
夏休みを迎えて法人の動きが鈍ったことが響いて月間の平均相場は▲0.1%に止まりましたが、お盆休み明けの第3週以降は幅広い価格帯に値上がりが見られました。そして第4週には、圧迫要因になっていた1000万円以上の高額価格帯も強含みに転じて週間の平均相場が0.2%の値上がりとなりました。
高額価格帯では総額500万円以上が強含みを維持し注目されますが、より際立つのがお手頃価格帯の伸びです。月間では70~150万円未満が0.8%、70万円未満が1.5%の値上がりとなりました。個人需要を中心に、お手頃価格帯コースの買いが活発で、8月の個人の買い注文は昨年同月の1.2倍、売り注文の1.6倍にのぼったことが寄与しました。
今は減少傾向となりつつありますが、新型コロナウイルスが再拡大した中にあっても、個人の旺盛な会員志向が相場を下支えしているのが大きな特徴です。