入会諸費用の値下げが潮流に
WEB掲載 2020.08.25
〇目立つ入会諸費用の割高感
〇関東圏の72%が相場金額を上回る
〇入会諸費用の値下げが潮流に
〇入会活発化し相場の底上げも
〇経営の安定と資産価値の向上に効果
会員権の価格は流通市場での相場価格と入会諸費用(名変料+入会預託金)の合計です。このうち入会諸費用、とくに退会時に返還されない名変料の割高感が指摘されてきました。関東圏では市場で流通しているコースのうち383コース(全体の72%)の入会諸費用が相場金額を上回っており、こうした状態が円滑な入会を阻んでいるともいわれています。
このため近年では、名変料を中心に入会諸費用の減額キャンペーンを展開するコースが増え、潮流になりつつあります。今年も名門・中堅からお手頃コースまで幅広いコースで値下げが発表されています。
過去の事例では、入会諸費用の値下げを契機に稼働率の高い入会者が増えて会員構成の活性化が図られるとともに、来場者数が増加する効果がみられています。また、会員にとっては相場価格が底上げされることで当然ながら資産価値が向上するメリットが出てきます。
入会諸費用はかつて相場の上昇に呼応するように引き上げられましたが、その後の相場下落の過程でも是正されてきませんでした。今後はコース、入会希望者、会員にメリットのある施策として入会諸費用の見直しが尚一層、広がっていくのではないでしょうか。