底ばなれ基調続く7月相場
日経新聞掲載 2020.08.04
〇2カ月連続で平均相場が強含みで推移
〇6月(+0.2%)に次いで7月(+0.1%)もプラス
〇6~7月は高額・中堅価格帯が反転相場をリード
〇値上がりコースの特徴は、歴史の古い株主会員制、
地域を代表する名コースが見直される
〇個人中心に買いは旺盛もお手頃上位は足踏み
会員権相場が底ばなれ傾向をみせています。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマイナスが続いてきた5月までと一変、平均相場は6月+0.2%、そして7月+0.1%と小幅ながら強含みで推移しました。
6~7月の2カ月では0.4%の値上がりで、高額や中堅価格帯の持ち直しが目立ちます。鈍かった法人需要に回復の兆しがみられ、個人の富裕層の買いが増えてきたためです。とくに5月までの下げ幅が大きかった名変料等を含めて300万円以上と500万円以上の伸びが平均相場を押し上げました。中でも300万円以上の値上がりが際立ちました。歴史の古い株主会員制や、地域を代表する名コースの見直しが反転相場をけん引したといえるでしょう。
個人の買いも旺盛で70万円未満は反発しましたが、これまで相場を下支えしてきた150万円以上や70万円以上のお手頃上位は足踏み状態でした。
大都市部を中心に新型コロナウイルスの感染が再拡大するなど先行きに不透明感はありますが、会員権需要が根強いこともあり、今後の上昇を期待したいところです。