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ウィークリー情報

固定化するゴルフ企業の上位勢力図

日経新聞掲載 2020.06.23

●1位:MBKパートナーズ(傘下にアコーディア・ゴルフ、
アコーディア・ゴルフ・アセット、元オリックス・ゴルフ・マネジメント)
●2位:平和・PGM ●ここ20年で1位と2位が専業大手を吸収
●3位に3コース増の市川ゴルフ興業がランクアップ
●コース数の前年比増減少なく上位企業の顔ぶれ固まる
●バブル期から上位勢力図一変、市川、西武、東急のみ上位に止まる
●今後は新型コロナ禍の影響で変動の可能性も

 今年4月1日現在のゴルフ企業グループの国内既設コースの保有数が明らかになりました。ゴルフ情報誌を刊行する一季出版の調べによると、トップ2は1位が173コースを保有するアジア系ファンドのMBKパートナーズ(アコーディア・ゴルフ45コース、アコーディア・ゴルフ・アセット89コース、元オリックス・ゴルフ・マネジメント39コース)、2位が140コースを保有する平和・PGMで不変でした。
 3位は保有コースの増減が少ない上位企業の中にあって3コース増やして31コースとなった市川ゴルフ興業が、昨年の4位からランクアップしました。
 このほか上位企業の顔ぶれはほぼ固まり順位の変動も少なくなっていますが、2000年に比べると大きく様変わりしているのが分かります。バブル期に上位を占めていた専業大手は経営破綻して姿を消し(アコーディア・ゴルフやPGMが吸収)、近年では遊技場やアジア系ファンド、新興不動産などの上位進出が目立ちます。バブル期と変わらずトップ10に名を連ねているのは、わずかに西武、東急の老舗のほか市川造園から転じた市川ゴルフ興業を数えるのみです。
 近年はゴルフ場の法的整理が縮小傾向にありますが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響が懸念されます。経営姿勢や経営環境次第では保有状況やランキングに変動が出る可能性がありそうです。

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