法人の売買動き出す
日経新聞掲載 2020.05.26
● コロナ禍の影響から保有コースの見直し進む
● 利用していないコースの処分、接待に利用できるコース
に入会、法人の一口入会・法人内名変の特典なども考慮
● 都心から近く会員数が少なく予約の取れるコースを求める
● 歴史の古い名門コースに回帰定着
未だコロナ禍の収束には至りませんが、感染拡大一服による欧米での経済活動の再開、国内での緊急事態宣言の解除などを映して、法人売買が動きつつあります。
法人は業務上の付き合いなどを含めて多数のゴルフ会員権を保有していますが、コロナ禍の影響から見直しを積極的に進めています。利用頻度の少ない会員権を処分するとともに、新たに得意先の接待に相応しいコースを求める傾向を強めています。
このため多くの場合、都心から近く会員が少なく予約が取りやすいコースの会員権を求める傾向がみられますが、“会員層が良い”“法人の一口入会”“法人内名変の恩典”“入会制限が少ない”ことなども加味されて選ばれます。
予算を抑えた名門コースを購入する傾向は見られますが、長い歴史に培われた伝統を備えた名門コースへの回帰が定着していることが大きな特徴です。