弱含みに転じた4月相場
日経新聞掲載 2020.05.12
〇コロナ禍拡大で4月相場▲0.1%(3月▲0.8%)
〇売り買いともに様子見の状況
〇中堅・高額は苦戦続くが、お手頃は安定化傾向
〇緊急事態宣言直後の落ち込みから復調気配も
〇コロナ収束次第では早期反騰の可能性
新型コロナの感染拡大が止まらない中で、4月の平均相場は▲0.1%(3月▲0.8%)と弱含みで推移しました。4月月初はやや強含んで始まり、7日の新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言直後の一時的な市場の停止状態に伴う落ち込みから月末近くではマイナス幅が縮小しました。
経済活動の停滞やテレワークなど勤務形態の変化などで動きづらい法人の動向を映して高額や中堅は低調な状態が続いていますが、購入の問い合わせが徐々に増えている個人の動きを支えにお手頃価格帯は安定化しつつあります。
とはいえ、4月は感染の広がりから不要不急の外出自粛が求められ、名門等を中心に臨時休業に踏み切るゴルフ場が目立つなど先行き不安感から、売り手、買い手ともに相場の先行きを見極めたいとする様子見ムードが広がってきていることが、市場の動きを鈍らせているのも事実です。
楽観は禁物ですが会員権の購買意欲には衰えがみられず、新型コロナ禍収束後は相場が安定から再上昇に向かう可能性もありそうです。今は信頼できる専門家の助言を得て自身のゴルフライフに即したコース選びを進め、好機を逃さず買いに移れる態勢を整えておきたいところです。