ゴルフ場入場者数が回復
日経新聞掲載 2020.02.18
〇19年は全国で3.5%の増加。17年をも上回る
〇中部地区以西の18年の災害減からの回復が寄与
〇中部以西の5地区は18年に比べ3~5%台の増加
〇東日本では北海道が5.6%増と大幅に回復したが
関東、東北は台風等の影響で伸び悩み
〇今年は暖冬、女子プロツアーの盛り上がりや
五輪でのゴルフ競技など話題控え続伸期待
19年のゴルフ場入場者数が大きく回復しました。ゴルフ情報誌を発行する一季出版の調べによると、判明分の全国41都道府県の延べ入場者数は4746万人で18年に比べて3.5%の増加となったほか、17年の実績をも0.4%上回りました。
冬場の雪の影響が少なかったほか、中部以西の各地区で18年の地震や豪雨などによる落ち込みから回復したことが寄与しました。中部以西の前年比伸び率は、中国地区の5.6%を筆頭に、関西地区4.6%、四国地区4.3%、中部地区3.9%、九州地区3.3%となっています。
これに対して東日本では、台風、地震による災害減から立ち直り5.6%の増加となった北海道を除いて10月に相次いだ台風や記録的な豪雨の影響で伸び悩みました。関東地区(東京都・山梨県・栃木県)が1.5%の増加に止まったほか、東北地区では福島県の落ち込みによって1.5%の減少を余儀なくされました。
今年は暖冬で順調な滑り出しをみせており、黄金世代の活躍が脚光を浴びる女子プロツアーの盛り上がりや五輪でのゴルフ競技など話題が控えており、根強いゴルフ人気を背景に大きな自然災害が無ければ入場者数が続伸するものと思われます。