買い人気はお手頃と名門コースに二分
日経新聞掲載 2020.01.22
〇厳しい環境下も買い需要は堅調に推移
〇買い注文トップ3は山梨の上野原と埼玉の鳩山、高坂
〇個人の会員志向強くトップ50は300万円未満が5割
〇個人ではワンランク上のコース選好が目立つ
〇法人の名門回帰で500万円以上が3割
〇名門では入会条件緩和の府中、相模原に人気
〇クラブライフを求める考え方が定着しつつある
昨年の会員権市場は厳しい環境下に置かれました。米中貿易摩擦を契機とする世界経済の不透明感の高まりや消費税率引き上げなどによって法人及び個人の積極的な動きが殺がれました。こうした中でも当社が受けた買い注文は募集入会分を含めて前年並みを維持しました。
正会員の買い注文トップ3は第1位がリーズナブルな価格での募集が好評の上野原、第2位が株主会員制での再建が好感された鳩山、第3位が週日会員の募集でも注目されている高坂となりました。
トップ50(57銘柄)は総額300万円以内が約5割にのぼり、個人の会員志向の強さを窺わせました。中でも150~300万円未満が多く、個人のワンランク上のコースを目指す動きが目立つのが特徴です。一方では法人の名門回帰の定着により500万円以上が3割以上を占めていますが、名門では入会条件を緩和した府中、相模原がトップ10にランクインし入会のハードルを低くした施策が市場から評価されたことを物語っています。
また、近年では良質なクラブライフを求める考え方が定着しつつあります。良質なクラブライフはゴルフ場が会員重視の運営を行っていることが前提条件で、その意味からも株主会員制のゴルフ場が評価されトップ50のうち4割を占めていることは特筆されます。