夏相場は弱含むも 個人の買いは活発
WEB掲載 2019.09.03
●夏相場は弱含み 7月▲0.3％、8月▲0.1％
●買い先行市場も法人の高額取引の減少が響く
●個人買い注文活発、6月までに比べ増加傾向
●お手頃上位の相場は7～8月で＋1.2％
●下期の購入へ8月後半から法人の物色積極化
今年の夏の会員権相場は弱含みで推移しました。7～8月は買いが先行する市場ながら、夏期休暇や米中貿易摩擦による世界経済の先行き不透明感など外部環境の影響もあって法人の取引が鈍ったほか、高齢者の売りが増え、個人需要中心で入会金額が小型（低額）化したのが特徴です。
個人の購買意欲は旺盛で、買い注文は6月までに比べ増加傾向にあります。とくにお手頃上位と中堅の一角は大幅に買いが先行する状態で、中でも名変料を含む70～150万円未満の価格帯は7～8月の2カ月間で1.2％の値上がりとなっています。反面、法人の取引減少が高額価格帯の低下を招き、平均相場を押し下げました。
需要が一服状態にあった法人も8月後半から積極的な買い姿勢に転じ、下期に向けた物色を活発化させてきています。法人は名門など高額コースを購入し平均相場への影響力が強いため、今後の動向が注目されます。
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