お手頃上位・中堅・高額がリードする上期相場
WEB掲載 2019.06.25
〇個人人気のシフトで70~150万円が大幅に上昇
〇中堅・高額が平均を上回る伸びで相場を下支え
〇150~300万円は一般個人層の予算が届かず苦戦
〇70万円未満は上位への買い替えで売り膨らみ失速
〇横ばいコースが全体の71%を占め値上がりの余地
緩やかな上昇で始まった今年の関東圏会員権相場は、3月の一服を経て再び強含みに転じ6月3週現在、平均では年初比0.3%のプラスで推移しています。堅調な相場推移をリードしているのはお手頃上位と中堅及び高額です。名変料等を含む価格帯でみると70万円以上の値上がりが1.6%と突出し、次いで300万円以上(+0.9%)、1000万円以上(+0.7%)、500万円以上(+0.5%)と平均を上回る伸びを示しています。
お手頃価格帯では個人層の根強い会員志向を背景に70万円以上の良質コースに人気がシフトするのに反し、70万円未満は上位コースへの買い替えで売りが膨らみ失速し、150万円以上は予算が届かず苦戦状態です。
一方、法人や個人エグゼクティブ層の需要が中心の中堅・高額は安定した伸びを示し相場を下支えしているのが特徴です。
1月~6月3週の間のコース別の騰落状況は値上がりが13%(69コース)、横ばいが71%(382コース)、値下がりが16%(87コース)を占め、大多数は横ばいにとどまっています。今後の経済情勢次第では多くのコースが値上がりに転じる可能性を秘めているといっていいでしょう。