強弱分かれる地区別相場
日経新聞掲載 2019.06.18
〇1~5月の関東圏平均相場は0.5%の値上がり
〇突出する山梨(+7.6%)、東京(+3.1%)の伸び
山梨は河口湖・メイプルポイントが高い値上がり率
東京は八王子など名門含め半数のコースが値上がり
〇神奈川・千葉は平均並みの+0.5%の伸び
〇埼玉・茨城のマイナスは名門・中堅の値下がりが響く
〇名義書き換料等の高さが相場の伸びを抑える
軽減が課題
今年1~5月の関東圏の地区別相場は強弱が分かれています。内訳は以下の通りです。値上がりが6地区:山梨、東京、神奈川、千葉、群馬、信越、横ばいが1地区:福島、値下がりが4地区:埼玉、茨城、栃木、静岡。
値上がりした6地区のうち突出した伸びをみせたのが山梨(+7.6%)と東京(+3.1%)です。山梨は値上がりコースこそ少ないものの河口湖、メイプルポイントの値上がり率の高さ、そして東京は八王子、府中、小金井はじめ名門を含む約半数のコースが値上がりしたことが寄与しました。
神奈川、千葉はともに値上がりしていますが、高額名門コースの値下がりが影響して平均レベルの伸び(+0.5%)に留まりました。千葉は中堅クラスの値下がりが目立ったことも伸びきれない要因になっています。
一方、値下がり地区では埼玉、茨城、栃木は名門・中堅コースの値下がり、静岡は中堅クラスを含む値下がりコースの多さが響きました。
地区やコースごとに騰落の明暗が分かれていますが、総じて言えるのは名義書き換料等の高さが相場の伸びを抑えていることです。入会諸費用の軽減が入会促進や相場対策の課題といえましょう。