トップ入れ替わるゴルフ企業勢力図
日経新聞掲載 2019.06.04
〇MBKP(アコーディア、旧オリックス)が第1位
3月にNGM(旧オリックス)がグループ入り
〇4年連続1位の平和・PGMは第2位へ
〇バブル期から勢力図一変、専業大手消え
西武、東急、市川のみ上位に残留
〇今後、更なる変動の可能性も
ゴルフ情報の一季出版の調べで、今年4月1日時点のゴルフ企業グループの国内既設コースの保有数が明らかになりました。
注目点は、アジア系ファンドのMBKパートナーズが第1位を奪取したことです。従来のアコーディア・ゴルフ(44コース)、アコーディア・ゴルフ・アセット(90コース)に加えて、今年3月にNGM(オリックス系の元OGM・39コース)がグループ入りし計173コースになりました。この結果、昨年まで4年連続で第1位を占めていた平和・PGMは1コース増の138コースですが第2位に後退しました。
このほかの上位に大きな変動はみられませんが、2000年に比べると大きく様変わりしています。当時、上位を席巻していた専業大手は経営破綻でことごとく姿を消し、老舗ではかろうじて西武、東急、市川造園から転じた市川ゴルフ興業がトップ10に残っているのみで、近年は遊技やアジアファンド、新興不動産の進出が目立っています。
17年に8位だったアイランドゴルフがゴルフ場経営から撤退した例を挙げるまでもなく、今後も経営姿勢や経営環境次第では大きな変動が生じる可能性も考えられます。