ゴルフ会員権相場は2年連続で上昇
日経新聞掲載 2019.01.08
◯好景気背景に昨年の平均相場は1.7%上昇
(17年は0.9%)
◯法人の名門回帰・個人エグゼクティブ層等の
需要を集め300万円以上筆頭に、1000万円以上、
500万円以上が牽引
◯低額は年会費負担回避等の一時的売り重なり伸び欠く
が個人のお手頃価格人気高く、昨年の買い注文は
前年比35%増
◯経済情勢は米中貿易摩擦、消費税増税で先行き懸念も
一方、東京五輪、その先の大阪万博など明るい材料あり
○今年もトータルでは緩やかな上昇が見込める
昨年の会員権市場は好景気を背景に活況を呈し、業績の好調な法人や個人の旺盛な買いに支えられて関東圏の平均相場は2年連続の値上がりとなりました(17年0.9%、18年1.7%)。
価格帯別では、法人の接待用やエグゼクティブ層の需要を集めた300万円以上を筆頭に、法人の名門回帰が顕著に反映された1000万円以上、500万円以上の高額の伸びが全体を牽引しました。低額については法人の不要コースの処分に加えて年会費の負担を避ける処分の増加もあって伸びを欠きましたが、個人層のお手頃価格コースを求める動きは強く、当社が受けた買い注文は前年の約35%増にのぼるなど今後の期待を窺わせます。
今年の経済情勢は米中貿易摩擦や10月に予定される消費税率引き上げなど先行きが懸念されますが、一方では来年の東京五輪、又その先の大阪万博等明るい材料も控えています。
昨年後半から続く春に先駆けた買い注文や消費税増税前の駆け込み需要で、今年の会員権相場は年初から順調な上昇をたどり、年間トータルでも緩やかな値上がりが見込めるでしょう。