根強さみせるゴルフ人気
WEB掲載 2018.12.25
◯好景気背景に法人・個人とも旺盛な買い
◯平均相場1.2%の値上がりで2年連続上昇
◯自然災害で利用者減、一方予約満杯コース目立つ
◯ゴルフ場減少続くが施設の改修・改造活発
◯オリックス系OGMの譲渡などゴルフ場の再編進む
◯19年1月から迅速化・分かりやすい新ルール
18年のゴルフ界では安堵と驚きが広がりました。会員権市場では好景気を背景に法人や個人の旺盛な買いがみられ、会員権志向の根強さが確認されました。相場の面では法人の名門回帰やエグゼクティブ層などの需要を支えに高額価格帯が牽引し、昨年を上回る1.2%の値上がりとなり2年連続の上昇となりました。
ゴルフ場の利用も堅調でした。「レジャー白書2018」では17年には参加人口が前年比22%増と急回復し、日本ゴルフ場経営者協会の調べでは17年度の全国の延べゴルフ場利用者数は横這いで推移しました。18年は大きな自然災害の連続で減少を余儀なくされていますが都心近郊では予約の取れないコースが目立つなど、ゴルフ人気には確かなものがみてとれます。
ゴルフ場について見れば営業中コースは微減ですが、厚木国際などの大規模改修をはじめ多くのコースで改造・改修が活発に行われました。一方ゴルフ場の再編では驚きが隠せませんでした。国内39コースを運営するオリックスグループのOGMが、アコーディア・ゴルフを傘下に持つMBKパートナーズに譲渡されたことです。今後もゴルフ場の再編は続くものと思われますが、会員制ゴルフ場の原点である会員重視の運営が貫かれることを願って止みません。
最後になりますが、19年1月からはプレーのスピードアップや分かりやすさを目指した新ルールが適用されます。新たな気分でゴルフを存分に楽しんでいただきたいものです。