際立つ会員権相場の割安感
日経新聞掲載 2018.04.17
●株価は11年末の61を底に165へと大きく上昇。
●地価も12年末（13年年初）の78を底に82へ回復。
●会員権相場は回復基調にあるが依然、36の底値圏。
●法的整理続出で信用失墜、問題解決遅れ安値相場定着。
●抜本的な対策で会員権の信頼・会員権価値の回復を―
バブル崩壊後に急落した相場性商品の反転・上昇が目立っています。堅調な景気動向等を背景に、株価が大きく上昇したほか、反転力は緩いながらも地価もジワジワと水準を切り上げてきました。2000年末を100とする指数の推移をみると、株価は11年末の61を底に直近では165まで上昇し、地価も12年末（＝13年年初）の78を底に82まで水準を戻しています。会員権相場は株価と連動して小反発はあるものの直近の指数は36で、底値圏の水準に甘んじているのが実情です。（グラフ参照）
バブル崩壊から昨年まででゴルフ場の法的整理は全体の約半数の956コースを数えます。その結果、会員の権利は損なわれ、会員権の価値は減少しました。しかし未だ会員を保護する対策が進まず、安値相場定着の要因と言えましょう。
ゴルフ会員権の信頼と価値の回復を図るため、会員の権利を法律で担保するなど会員権の抜本的な改革が急務ではないでしょうか。
0120-83-5021