続伸たどる1~3月相場
日経新聞掲載 2018.04.03
●1月:急伸、2~3月:安定した伸びで1.6%の上昇。
●300万円以上と70万円未満の低額が値上がりを牽引。
●500万円以上と1000万円以上の高額も堅調な伸び。
●法人需要とお手頃価格中心の個人需要が支え。
●市場は順調だが世界経済の混乱懸念等には留意。
今年1~3月の会員権相場は値上がりが続いています。1月に急伸した後、2~3月も安定した伸びを見せ、3ヶ月間では平均1.6%の値上がりとなりました。
価格帯別(入会諸費用を含まない)では、300万円以上が3か月間で6.7%(年率換算25%以上)と大幅に伸び、70万円未満が3.4%で続きました。また500万円以上と1000万円以上の高額も堅調です。
これは、好業績を背景とした法人が社交用の名門一級品だけでなく接待用として広い価格帯で購入している表れといえます。
また個人の購入意欲も旺盛です。お手頃な予算で夫婦や友人同士で購入するケースも増えています。
このように市場は順調な推移をたどっていますが、米トランプ発言に伴う世界経済や株式市場の混乱が懸念され、今後は会員権市場への影響についても留意する必要がありそうです。