西南地域が関東相場を牽引
WEB掲載 2017.10.31
● 東京(105.1%)、神奈川(102.9%)、埼玉(100.8%)が値上がり。
● 小金井、多摩、八王子など名門・準名門が人気化。東京が値上がり率ダントツ。
● 低額コースの多い茨城、千葉、群馬、栃木は値下がり。
● 法人の活発な買い、個人の近場志向が明暗分ける。
● ”近高遠安”の格差広がる。
10月の会員権市場では注文量がやや減少したものの、相場は買いが先行する安定した推移をたどりました。10月の平均相場は低額価格帯が下振れしたことで▲0.2%となりましたが、年初比1.1%の値上がりを確保しています。
平均相場が依然として高いポジションを維持している要因を地区別の動向から探ると、西南地域の東京、神奈川、埼玉の近郊3地区の値上がりが寄与しています。
この3地区の年初比値上がり率は東京5.1%、神奈川2.9%、埼玉0.8%で、中でも東京の伸び率の高さが目立ちます。東京は小金井、八王子、多摩が値上がりし、名門コースの値下がりで落ち込んだ昨年から一変しました。
神奈川では相模原、磯子、厚木国際、平塚富士見など名門や準名門、埼玉では名門に次ぐ東松山、高麗川、高根など優良中堅コースが値上がりを牽引しています。
反面、東北地域の茨城、千葉では一部の名門の値上がりはあるものの低額コースの値下がりに足を引っ張られ、また群馬、栃木は遠隔イメージから更に値下がりを余儀なくされています。
法人の都心に近い名門及び準名門コースの活発な買いや、中堅及びお手頃コースを中心に求める個人の近場志向が地区別の明暗を分けています。