今年上期は0.4%の値上がり
日経新聞掲載 2017.07.11
● 好業績法人の入会が活発化。
● 根強い個人需要もあり中堅・低額が牽引。
● 平均相場は半年間で0.4%の値上がり。
● 割安名門人気に対し入会しにくい名門は敬遠。
● 条件緩和で入会促進・相場維持・財産保全を。
値上がり保つ上期相場
今年の会員権市場は、割安感を背景に活発な買いがみられました。これまで大量処分をしていた法人が業績好調なところから今年に入ると買いにまわり名門・準名門を物色していることが目立ちます。決算期を迎えた3月以降は一服しましたが、5月の連休以降は再び買い姿勢を強めています。
一方、個人は高齢者の相続対策などの処分がみられますが、リタイア層では中堅やお手頃価格コースの根強い買いが続いています。
しかし買いは増えてはいるものの名門など高額コースの売り圧力が強く相場を大きく押し上げるまでには至っておりません。
上期全体では中堅及び低額価格帯の伸びが相場全体を牽引し6月末時点の平均価格は年初比で0・4%の値上がりとなりました。
高額コース売り圧力解消には、厳しい入会条件を緩和し入会促進をはかることが課題と思われます。