4月相場は足踏み状態
日経新聞掲載 2017.05.16
● 平均相場は0.1%の値上がり(3月は▲0.1%)。
● 法人需要の一服で高額価格帯は弱含み。
● 根強い個人需要支えに中堅・低額上位銘柄の買い活発。
● 地域別では埼玉県の中堅銘柄が値上がり。
● 八王子、日高、高坂など条件緩和、割安感銘柄に見直し進む。
● 相場反転のキーポイントは名門コースの入会費用軽減。
4月の会員権相場は足踏み状態でしたが、関東圏の平均相場は僅かとはいえ0.1%の値上がりとなりました。
1~2月にかけて上昇した後、3月は▲0.1%で推移した相場がやや持ち直した格好です。
3月以降、決算期を迎えた法人の需要が一服して高額価格帯の停滞が目立つようになりましたが、個人層の中堅や低額上位銘柄の活発な買いを背景に中堅・低額価格帯が強含みで推移したことが全体相場を下支えしました。
銘柄別では八王子、日高、高坂をはじめとする条件緩和や割安銘柄に見直しが進み、地域別では埼玉県の中堅銘柄の値上がりが目立ったのが大きな特徴です。
今後は需要期を迎える法人の動向が相場の行方を占うことになります。この意味では法人需要が中心の名門コースの入会費用の軽減がキーポイントといえそうです。