回復の兆しみせる会員権相場
日経新聞掲載 2017.01.05
昨年の会員権市場は、法人の継続的な処分に加えて、年会費など諸費用の負担から高齢者の処分が目立ちました。このため関東圏の平均相場は年初比▲6.3%(前年は▲6.2%)となり、アベノミクス前の水準の90万円にまで相場を落としました。特に高額コースの値下がりが全体の足を引っ張っています。
しかしながら、昨年11月頃より相場の割安感から物色が始まり、中堅・名門の買いが戻ってきました。今年は、日本もトランプ効果により円安・株高が進む中、会員権相場も春高が演じられる可能性はありますが、下値不安は残ります。課題となる「名変諸費用の軽減」「入会条件の緩和」「魅力あるクラブライフ」を促進し、カジュアル化という時代のニーズに対応すべく体系構築が急がれます。