際立つ今年下期のクオリティ志向
日経新聞掲載 2016.12.20
今年の会員権相場は夏から秋にかけての落ち込みが影響して、年間では▲6.6%と昨年(▲6.2%)以上の値下がりとなりました。しかし、注文状況は売り先行ながら上期の低額銘柄に対し、下期、特に10月以降では中堅・高額銘柄の入会が目立つようになってきました。表は今年下期のトップ50ですが、トップ3には多摩(東京)、日高(埼玉)、高坂(埼玉)が選ばれています。多摩は都心から50分と立地状況に恵まれ、会員層が良く、入会してからのフォローが評判です。2位の日高は、株主制の歴史ある名門クラブ、3位の高坂は住友・鹿島系の堅実経営、新築されたクラブハウスが人気です。いずれも、会員を重視した運営がしっかりなされています。さらにトップ10には、名門コースでありながら入会条件の緩和が進んでいるコースが選ばれています。今年下期の買いは、会員の層や運営においてもクオリティ志向が牽引したと言えましょう。