相場回復への兆し見せる10月市場
日経新聞掲載 2016.11.08
10月の会員権市場は、相場回復へのプロローグと位置づけられそうです。10月の平均相場は▲0.8%とマイナスでしたが、9月(▲1.8%)に比べて大きく改善しています。
10月市場の特徴は、それまで問い合わせレベルに止まっていた買いの動きが、活発化したことです。とくに下期に入った法人や個人層から高額名門や中堅優良コースの買いが増えました。東京では小金井をはじめ、桜ヶ丘、府中、多摩、神奈川では本厚木、埼玉では日高など割安感が顕著な名門コースの底値買いに繋がりました。
夏場以降、停滞していた市場ですが、当社では9月の後半頃より買い注文が売りを上回る週が目立つなど、相場持ち直しの兆しがみられます。相場は例年、11月に底値を付ける傾向があります。今後、こうした相場の習性を見越した買いが膨らみ、会員権市場は緩やかな回復をみせる可能性が高まってきました。